以下はまとめ記事(日本語)です。
※「XRPL×トークン化ゴールド」「実需型Web3」「インセンティブ設計」という観点で整理しています。

XRP Ledgerに「トークン化ゴールド」導入の可能性
XRPLは決済基盤から“実物資産Web3”へ進化するのか
2026年1月、XRP Ledger(XRPL)コミュニティで、トークン化ゴールド(Tokenized Gold)が再び注目を集めている。開発者や業界関係者の発言によれば、XRPLは24時間稼働・高速送金・AMM(自動マーケットメイカー)統合といった点で、貴金属トークンの基盤として十分な技術成熟度に達しているという。
すでに動き始めている「実例」──Meld Gold
単なる構想ではなく、すでに実際のプロダクトも存在する。
報道によれば、Meld Goldは2024年6月にRippleと提携し、2024年第3四半期に金・銀のトークン化商品をローンチした。
- 各トークンは1グラムの実物金属に裏付け
- 信頼されたカストディ業者が現物を保管
- 「構想」ではなくXRPL上で稼働する実商品
この事例は、「XRPLでトークン化金属は可能か?」という議論を理論から現実へ引き上げた。
XRPL×トークン化金属がもたらす意味
Web3教育・技術プラットフォームEasyAの共同創業者であるPhil Kwokは、「トークン化ゴールドはXRPLに来る」と明言。
また、XRPLバリデーターとして知られるVetも、技術的な適合性を強調している。
指摘されている強みは以下の通り。
- 常時稼働(24/7)
- 高速かつ低コストな決済
- AMMやDeFiツールとの親和性
- 将来的なレンディング・エスクロー機能との統合余地
これにより、XRPLは「送金専用台帳」から実物資産取引・決済レイヤーへ拡張する可能性がある。
需要はあるが「インセンティブ」が不足?
市場需要そのものは、すでに他チェーンで確認されている。
- Paxos
- Tether
これらの企業は、数十億ドル規模のトークン化金属を管理しており、投資家需要が実在することを示している。
一方、Anodos Financeの共同創業者Pano Mekrasは、
XRPLでの普及が進まない理由として「経済的インセンティブの欠如」を指摘する。
- 大手発行体がXRPLを選ぶ明確な理由が不足
- 高ボリューム案件を呼び込むための設計が必要
- オンレジャーでの報酬・優遇策が鍵
技術よりもビジネス設計の問題が、次のハードルになっている。
XRP価格との関係は限定的
2026年1月初旬、XRP価格は一時2ドル超へ上昇し、約2.41ドル付近まで達した。その後、利益確定もあり約14%の調整が報告されている。
ただし、これらの価格変動がトークン化金属構想と直接結びついている証拠はない。
現時点では、市場全体の動きと切り離して評価されている。
XRPLの将来像:決済から「実物資産Web3」へ
もしXRPL上でトークン化金・銀が本格展開されれば、
- 新たな取引量の創出
- 貴金属決済・清算レイヤーとしての利用
- トークン化資産を軸としたDeFi構築
といった展開が見込まれる。
ただし成功の鍵は、
- カストディ体制
- 監査・透明性
- 規制対応
- 発行体にとっての経済合理性
にあると専門家は指摘している。
まとめ:XRPLは「支払い台帳」から次の段階へ行けるか
今回の議論が示すのは明確だ。
- 技術的準備:ほぼ整っている
- 市場需要:すでに存在
- 課題:インセンティブと制度設計
XRPLがトークン化ゴールドを本格的に受け入れられるかどうかは、
技術ではなく“経済設計と実装意志”にかかっている。
XRP Ledgerは、決済特化チェーンから「実物資産Web3基盤」へ進化する分岐点に立っていると言えるだろう。