
キャシー・ウッド、下落中の仮想通貨株に約2610万ドルを投資
――ARKの最新動向とその背景を読み解く
記事の要点まとめ
- ARK Innovation ETF(ARKK)は年初来で+39%超とS&P500を大きく上回る
- キャシー・ウッドは「AIバブル」論を否定、本格的な生産性向上はこれからと主張
- ビットコインの4年サイクルは機能しなくなりつつある可能性を示唆
- 下落が続くCoinbase株を約2,610万ドル分買い増し
ARKの運用スタイルと足元の成績
Cathie Wood率いるArk Investは、
AI・ブロックチェーン・バイオテック・ロボティクスなど破壊的イノベーション領域に集中投資することで知られています。
- 2020年:ARKKが**+153%**という驚異的なリターン
- 2022年:弱気相場で**-60%以上**の大幅下落
- 直近5年:年率リターン -8.72%(S&P500は +14.48%)
短期的な値動きは激しい一方、ウッドは
「上昇後は利確、下落局面で買い増す」
という一貫したスタンスを崩していません。
「AIはバブルではない」という強気見解
市場ではAI関連株の高バリュエーションに警戒感もありますが、ウッドはこれを否定。
「企業がAIによる変革を本格的に実装するには時間がかかる。
だが、その先で大きな生産性向上が解き放たれる」
短期の過熱よりも、中長期の構造変化を重視する姿勢が鮮明です。
Coinbase株を約2,610万ドル分買い増し
ウッドのARKファンドは
12月15日・17日・18日にかけて、
Coinbase Global株 106,530株(約2,610万ドル) を購入。
Coinbaseを巡る状況
- 株価:年初来 -3%
- Bitcoin:年初来 -5.6%
- S&P500:+16%以上
Coinbase株はビットコイン価格と連動しやすく、
弱気相場=逆張り機会とウッドは判断した形です。
「すべてを扱う取引所」への進化
Coinbaseは米国向けに
株式・ETF取引を同一アプリで提供すると発表。
これにより:
- 仮想通貨取引依存からの脱却
- Robinhood Marketsなどとの本格競争
- 収益源の多様化
一方で、カンター・フィッツジェラルドは
目標株価を459ドル→320ドルに引き下げ。
「戦略的には前向きだが、短期収益は圧迫される」と指摘しています。
ビットコイン観:4年サイクルは終焉?
ウッドはビットコインについても注目発言。
- 半減期ベースの4年サイクルは弱まりつつある
- 機関投資家の参入により下落耐性が向上
- 数週間前に底値を付けた可能性
さらに、
「今やビットコインはリスクオン資産として
株式や不動産と連動している。
ゴールドの方がリスクオフ資産だ」
と、市場構造の変化を指摘しました。
ARKKの主要保有銘柄(2025年12月19日時点)
- Tesla(12.32%)
- Roku
- CRISPR Therapeutics
- Coinbase Global(5.28%)
- Shopify
- Robinhood
- Tempus AI
- Palantir
- Roblox
- AMD
総括:逆風下でも「確信」に賭ける運用
キャシー・ウッドの今回の動きは、
- AI・暗号資産の長期成長シナリオは不変
- 短期の下落は仕込み場
- 市場構造はすでに次のフェーズへ
という、彼女らしい高ボラティリティ × 高信念の投資哲学を改めて示すものでした。
短期では評価が分かれる一方、
数年単位での技術革新に賭ける投資家にとっては、
今後も目が離せない存在と言えそうです。
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